がん保険の役割とその状況
2011/12/09 22:02
がん保険とは、保障の対象をがんに限った保険であり、がんと診断された場合やがんにより治療を受けたり、入院したりといった場合に給付金や保険金を受け取ることができる。保険業法上、がん保険は第三分野保険に分類され、脳卒中や心筋梗塞を対象とした保険とともに特定疾病保険と呼ばれ、保障する病気を特定しているぶん、保険料は医療保険よりも安いのが特徴となる。がん保険の場合、1日、1万円以上の支給が一般的であり、入院給付金は支払い日数が無制限となる。そのため再入院した場合であっても、安心して入院でき、更にがんと診断された場合、診断給付金が支払われる保険もある。がん保険の保証期間は2種類に大別され、10年更新型と終身型がある。終身型は、保険料を一生涯払うタイプが主流であったが、2001年4月からは保険料の支払いを一定年齢で完了後、なおかつ一生涯保障がうけられるがん保険商品も出てきている。保険会社により保険商品の内容は異なり、年齢により保険料が変わったりと、保障の対象としているがんを制限するものもあり、がん保険加入の前には確認が必要である。大多数のがん治療は国民健康保険のような公的医療保険により行われるため、民間の保険会社によるがん保険の役割は公的医療保険の補完的なものとなる。公的医療保険が定める自己負担分の補填、通院のための交通費や入院中の差額ベッド代の補填、また休職等による収入の損失の補填、さらには診断に対する見舞い金等の名目が給付の対象となる。尚、日本の公的医療保険では、がんのような高額医療に対して療養費等が支給されるため患者の自己負担額の上限は大幅に抑制され、つまり、民間医療に未加入のため標準的ながん治療が受けられない、或いは、がん治療のために自己破産に追い込まれるといった他国のがん医療の状況とは異なる。